熊本のおすすめ料理② (2018年12月20日)

今回ご紹介する熊本おすすめ料理は

お酒好きの方には、とくに好まれる郷土料理です。

酒の肴にもなる熊本名物   「辛子蓮根」 & 「ひともじぐるぐる」 

水前寺共済会館グレーシアの宴の席でよく出される逸品です!

ふた品とも、熊本の歴史上有名な細川家が、かかわっているようです。

 

 

まず、「辛子蓮根」の歴史をたどると、350年程になるそうで・・・

当時の熊本藩主であった細川忠利が病弱だったため豊前国の耶馬溪羅漢寺の禅僧であった玄宅が、忠利を見舞った際、蓮根を食べるようにすすめられたそうです。そこで、忠利の滋養強壮の為に、加藤清正が熊本城の外堀に非常食として栽培していた蓮根の穴に、からし粉を混ぜた麦味噌を詰め、麦粉・そらまめ粉・卵黄を混ぜて衣をつけたものを、菜種油で揚げたものを忠利に献上した事がはじまりのようで、そのからし蓮根を輪切りにした断面が、

左記の、細川家の家紋(九曜紋)と似ていたことから 門外不出の料理とされていたそうです。

その後、明治維新ごろからは、一般家庭にも伝わり、食べられるようになり、蓮根が増血剤として優れ、からしには食欲増進作用があることから、健康に良い郷土料理として親しまれるようになりました。

一口食べると、もう一口・・・というように、やみつきになるのが、からし蓮根です!熊本のお土産の逸品にもなっておりますので、是非、お土産のひと品としても、おすすめ致します。

 

 

次に、「ひともじぐるぐる」をご紹介します。

「ひともじ」とはワケギに似た小ネギの一種で、古くから栽培されている熊本の伝統野菜の1つです。

左記のように、白根の部分が膨らんでおり、葉が細く、軟らかく甘みがあるのが特長です。

 

はじまりは、6代目細川藩主・細川重賢が、節倹耐乏の生活を推奨した際、安くて美味しい酒の肴として、考案されたといわれており根元を芯にしてぐるぐると青葉を巻くことから「ひともじぐるぐる」といわれるようになったそうです。

食べ方として、酢みそでいただくとさらに美味しく、噛むほどに素材の持つやわらかな甘みを楽しめる逸品となっています。

 

 

熊本の各居酒屋さんでも、今回ご紹介いたしました「辛子蓮根」と「ひともじぐるぐる」は、よく見られます。熊本にお越しの際は、一度お試しください。