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河合曾良 近畿巡遊330周年  (2021年08月06日)

河合曾良 近畿巡遊330周年

 

営業課 荒木聖代

 

長い自粛生活が続く中、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

想像できなかったコトがやってきて、当たり前に過ごしてきた日常、人とのふれあいの大切さをひしひしと感じる日々です。

一歩ずつ一歩ずつ思い描く日常になっていくことを願うばかりです。

 

松尾芭蕉「奥の細道」に同行した江戸時代の俳人・神道家、河合曾良が巡遊された一部を、今日ご紹介したいと思います。

曾良さんをこよなく愛する先生に「曾良旅日記」を少しずつ楽しく教わっております程度のまだまだ初心者の私。楽しくお届けできれば嬉しいです。

 

曾良さんは元禄四年 3月~7月頃にかけて近畿を巡られております。

7月8日奈良県 王寺に宿泊され、翌9日達磨寺開帳→龍田神社→竜田大社→河合村広瀬明神→竜田大社(再)→法隆寺→小泉→郡山(城)→薬師寺→唐招提寺→菅原天満宮→伏見→西大寺→法花寺(法華寺)→眉間寺→奈良町西御門→札ノ辻→加茂(京都府)へと続いていきます。

 

 

法花寺(法華寺)

法華寺は当ホテルからも近く大好きなお寺の一つです。国分尼寺として有名なことはもちろんですが、滝口入道さんと横笛さんの悲恋が伝わるお寺でもあります。

横笛さんの切なき想いは届くことなく終わるのですが、こうして現在に語り継がれております。

そして、なんと!点と点がつながるかのように曾良さん近畿巡遊の中にそのことが記されているお寺があったのです。それが京都嵯峨にある滝口寺です。緑が美しく静かなお寺です。

滝口寺はまさにその悲恋の舞台となったお寺でもあります。

滝口入道は平清盛に仕えた斎藤時頼という名の武士でした。平清盛が主宰したお花見の会で身分違いの二人、時頼と侍女の横笛は出会ったのです。父からの反対を受けた時頼は想いを断ち切る為に滝口寺へ出家をし、滝口入道として修業に励みました。突然目の前からいなくなってしまった彼をようやくみつけだし、でかけた横笛でしたが、想いは叶わず、会えないままとなります。近くにあった石で指を切り、その時の想いを血で歌にして書き残します。その後出家し、尼となります。

二人の木像と横笛の歌が書かれた石などがこの滝口寺にあります。

 

法華寺本堂には横笛の像が安置されています。また横笛堂は現存する法華寺の建物としては最古であります。

滝口寺と法華寺を同じ旅で巡ってみるのもおすすめです。

 

 

 

 

 

 

 

眉間寺(眉間寺遺跡)

聖武天皇陵の北側に碑のみがあり現在お寺は存在しません。東大寺戒壇院の末寺で鐘楼や多宝塔も建っていたようです。明治維新に廃寺となりました。

本尊三尊像が東大寺ミュージアムで展示されたこともあったようです。

碑の前を何度と通っていましたが、恥ずかしながら曾良さんの旅に教えていただくまで知らずに見過ごしておりました。今となっては想像しかできませんがきっと立派なお寺であったことでしょう。曾良さん!ありがとうございます。

 

 

聖武天皇陵

ホテル リガーレ春日野から徒歩10分ほど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奈良に都があった頃からずっと変わることなく残り続けているモノや想い。人は知らぬ間にそういったところに引き寄せられるのかもしれません。ぜひ、のんびりとしたひとときを感じにお越しください。点と点が線になる出会いがあるかもしれません。

ホテル リガーレ春日野 スタッフ一同お待ち申し上げております。